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青学・原晋監督の年収は本当に1億円超え?収入源と実績を徹底解説

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Christopher Davis

Published Jul 21, 2026

「プロ野球監督ぐらいは頂いてるかなあ」――。2023年7月、フジテレビ系の人気バラエティ番組に出演した原晋監督は、自らの年収についてこう言い放った。スタジオは一瞬静まり返り、直後に「1億、2億、3億…」という声が飛び交った。駅伝界の名将として知られる青山学院大学・原晋監督の年収は、なぜそれほど注目を集めるのか。そしてその収入は、いったいどこから来るのか。

青山学院大学陸上部・原晋監督と箱根駅伝

サラリーマンから「駅伝の名将」へ——原晋監督の異色すぎる経歴

原晋(はら すすむ)は1967年3月8日生まれ。現在は青山学院大学陸上競技部・男子長距離ブロック監督と、同大学地球社会共生学部教授を兼任している。これだけ読めば、生粋の体育系エリートを想像するかもしれない。実像はまったく違う。

中京大学を卒業後、陸上競技部第1期生として中国電力に進むも、故障に悩み5年目で競技生活から引退。1995年から同社でサラリーマンとして再スタートし、営業マンとして新商品を全社で最も売り上げ、ビジネスマンとしての能力を開花させた。本人が自ら「伝説の営業マン」と称するほどの実績だ。

2004年に37歳でサラリーマンを辞め、青学陸上競技部の監督に就任した。当時の青学は28年間、箱根駅伝から遠ざかっているチームだった。周囲の反応は冷ややかなものだった。選手としての箱根駅伝経験もなく、指導歴も皆無。それでも彼は「3年で出場、5年でシード権、10年で優勝争い」という大胆なプランをひっさげて乗り込んだ。

2009年に33年ぶりの箱根駅伝出場を果たし、2015年には青学史上初となる箱根駅伝総合優勝を達成。2017年には箱根駅伝3連覇に加え、出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の優勝により、大学3大駅伝3冠という快挙も同時に成し遂げた。宣言通り、いやそれ以上の結果を叩き出した。

青学・原晋監督の年収——本人が語った衝撃の告白

2023年7月8日放送のフジテレビ系番組に出演した際、見取り図のリリーから「ぶっちゃけ監督業より、もうひとつの方が収入は多い?」と尋ねられると、「いやらしい話、聞きますねえ」と言いながら、「ぶっちゃけ、プロ野球監督ぐらいは頂いてるかなあ」と告白。その瞬間、スタジオは騒然となった。

日本プロ野球の監督クラスの年俸は一般的に1億円前後とされる。つまり原監督自身が、その水準に達していることを公の場で認めたわけだ。では、その収入はどこから来るのか。複数の収入源が絡み合っている。

講演会スピーカーのイメージ

収入源①——大学教授としての給与

「駅伝監督の収入ってどこから入ってくるんですか?」という質問に対し、原氏は「多くは大学職員なんですね。私はおかげさまで5年前から大学の教員になりましたので。大学の教授として青山学院大学から給料を頂いている形」と説明した。

青学・原監督は2019年4月から青山学院大学地球社会共生学部の教授に就任している。大学教授の平均年収は1,080万円と言われている。私立大学の教授ともなれば、実際にはそれ以上のケースも少なくない。ただし教授給与だけでは、1億円という水準には到底届かない。

収入源②——講演会が最大の稼ぎ場

原監督の収入構造で最もインパクトが大きいのが、講演活動だ。講演会の問い合わせだけで年間1000件は超えるといい、原氏は「おかげさまで、東国原さんか林修か原晋」と明かすと、MCの川島明が「講演会では三大スターだ」と、思わずうなった。

企業向けの講演料は1回で200万円以上になるとも言われており、年間1000件以上の問い合わせがある。年間50回の講演をこなした場合、それだけで約1億円の年収となる計算だ。需要と供給がかみ合えば、これだけの額が生まれる世界が、講演業界だ。

テーマの幅も広い。スポーツ指導論にとどまらず、組織マネジメント、人材育成、モチベーション管理といったビジネス分野への応用が受けている。営業マンとして顕著な実績を上げた経験に基づき、その営業手法を駅伝の指導に応用し、弱小チームを箱根制覇に導いた画期的な指導法が各方面から注目を集めている。その経歴そのものが最大のコンテンツになっているわけだ。

収入源③——著書の印税

2015年に発売した『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』は発行部数13万冊ほど。1冊800円で13万部売れているということは、この本だけで1000万円以上の印税が入っているのは間違いないと考えられる。原監督は15冊近くの書籍を販売しているため、毎年少なくとも100万円以上の印税が入ってきている可能性がある。

陸上関係者だけでなく、ビジネスパーソンや就活生、組織を持つ管理職層まで幅広い読者を取り込んでいる点が大きい。箱根駅伝という国民的コンテンツを背景に持つ著者の本は、刷り続けられる強みがある。

収入源④——テレビ出演・コメンテーター活動

原晋は陸上競技指導者・大学教員にとどまらず、タレント、コメンテーター、評論家、スポーツ解説者、コンサルタント、パネリスト、司会者として幅広く活動している。

コメンテーターのギャラの相場は1本5万円と言われているが、夜の番組となると1本20〜30万円になることもあるという。年間20件のテレビ出演とすると、年間200万円の収入となる計算だ。単体では大きくないが、他の収入源と組み合わさることで積み上がる。

収入源⑤——法人役員・アドバイザリー報酬

2022年に一般社団法人アスリートキャリアセンターを設立しており、会長に就任している。会長職の役員報酬は一般的な企業だとおよそ600万円〜1500万円と言われている。

それ以外にも、GMOアスリーツのEKIDENダイレクター、アディダスのキャンペーンアンバサダー、ユニクロ女子陸上部のスペシャルアドバイザー、埼玉医科大学客員教授、複数の企業の社外取締役など、多岐にわたるポジションを持つ。これほど多方面に関わる陸上競技指導者は、日本では他に例がないだろう。

箱根駅伝 青山学院大学 優勝の瞬間

推定年収まとめ——1億円超えは現実的な数字か

各収入源を整理すると、以下のような構成が浮かび上がる。

収入源 推定金額(年間)
大学教授給与 約1,000万円〜
講演会報酬 数千万〜1億円規模
著書印税 100万円〜数百万円
テレビ・メディア出演 約100万〜200万円
役員・顧問報酬など 600万〜1,500万円

これらを総合すると、青学・原監督の年収は約1億2,000万円以上と推定される。もちろんこれは推計であり、実際の金額は本人にしかわからない。ただ、原監督本人がテレビで「プロ野球監督ぐらい」と発言した事実は重く、1億円超えという数字は現実から大きくかけ離れてはいないと見るのが自然だ。

稼いだ金を選手に還元する——ハワイ旅行プレゼントの真相

川島が「優勝した選手とか、自腹でハワイへ連れていくんですよ。1人や2人じゃないですよ」と明かすと、原氏は「頑張っているのは学生ですから、頑張ったご褒美として…」と事もなげに話した。

優勝した選手たちを自腹でハワイ旅行に連れていくなどで学生にも還元されており、選手ファーストな姿勢がうかがえる。これは単なるパフォーマンスではない。選手を動機づけ、チームの結束力を高めるための、原監督流マネジメントの一端だ。経営者的思考が指導者としての行動に滲み出ている。

原晋監督の実績が証明するもの——9度の箱根制覇

2026年大会では大会新記録で史上初となる同一校2度目の3連覇を達成するなど、これまで箱根駅伝での総合優勝は合計9回を誇る。弱小チームが20年余りで「箱根の常勝軍団」に変貌した事実は、スポーツ界だけでなくビジネス界にも多大なインパクトを与えた。

原監督は今回の偉業を「マネジメントの勝利」と言い切っている。選手の能力を数値で把握し、故障させない仕組みを組織として整える。感情論より合理性、個人プレーより組織力——その哲学が、高額な講演需要を生み出し続ける核心でもある。

「監督業」を超えた存在——原晋ブランドの価値

2026年4月には青山学院大学陸上競技部に女子駅伝部チームの創設を正式発表し、男子長距離ブロックと共に監督として兼任することを公表した。57歳を超えてなお、挑戦を止めない。新領域に踏み込む姿勢が、原晋というブランドの鮮度を保ち続けている。

原監督の講義には希望者が殺到するようで、学生への影響力も絶大だと言える。積極的なメディア活動が時には批判されることもあるが、監督のぶれることのない強い信念で突き進んでいく姿を見て勇気や感動をもらった人たちの数は計り知れない。

営業マン時代に磨いた「人を動かす力」は、今や大学の陸上部を超え、日本社会全体に対して発揮されている。年収1億円超えという数字は、その影響力の大きさをお金に換算したひとつの指標に過ぎない。

まとめ——原晋監督の年収が高い理由はシンプルだ

青学・原晋監督の年収が話題になるのは、単純に金額が大きいからではない。その収入構造が、現代の「稼げるスポーツ指導者像」をくっきりと映し出しているからだ。大学教授、講演家、著者、テレビコメンテーター、法人役員——複数の顔を持ち、それぞれの場所で価値を発揮する。弱小チームを叩き上げた実績と、それを語り続ける発信力が組み合わさることで、1億円を超える年収が自然と生まれる仕組みになっている。

今後も箱根駅伝で優勝を重ねるたびに、その市場価値は上がり続ける可能性が高い。「プロ野球監督ぐらい」という発言が、いつか「プロ野球監督以上」に変わる日が来ても、驚く人は少ないかもしれない。